ブックメーカーとは、スポーツに関連する事象へ金銭を使い賭けをし、予想が見事的中すれば勝利金が貰える仕組みとなっています。近年日本では、オンラインカジノに関する規制の強化が進んでおり、摘発や逮捕事例も増えています。
スポーツベットはおすすめのエンターテインメントですが、日本から利用することは認めてられているのでしょうか?
この記事ではブックメーカーの日本での違法性について解説しています。
ブックメーカーの違法性にまつわる状況と今後
まずは、ブックメーカーの最新情報を確認していきましょう。
日本国内でのブックメーカーの違法性
まず、日本国内でのブックメーカーの運営は違法です。そのため、基本的に日本からも賭けられるブックメーカーは海外を拠点に運営されており、海外発行のライセンスを取得しています。このライセンスのもとに運営をしているブックメーカー自体に違法性はありません。
それでは、日本からこれらの合法ブックメーカーに賭けるのは違法なのでしょうか?
日本では賭博法に基づき、賭け事のほとんどが合法ではありません。ブックメーカーもこれに含まれ、国内での運営やプレイは法的に禁止されています。一部公営ギャンブル(競馬、競艇、ボートレースなど)のみが合法とされます。
2025年6月18日には「改正ギャンブル等依存症対策基本法」が成立し、オンラインカジノやブックメーカーに対する規制がより厳しくなりました。これにより、日本国内からブックメーカーで遊ぶことには強い法的リスクが伴うこととなります。
これらの状況を踏まえ、ブックメーカーの違法性を認識した上でVPNを利用する、仮想通貨で決済するなどの安全対策をとって遊ぶことが推奨されています。なお、フリーベットなど入金不要でもらえるボーナスを使ったベットは合法です。また、海外旅行時に遊ぶなど国外から賭けることも問題ありません。
安全なブックメーカーを見極める方法
ブックメーカーで遊ぶ場合は安全なものを見極めて登録する必要があります。それらのブックメーカーの特徴について見ていきましょう。
まず、しっかりとしたライセンスを持っているブックメーカーは信頼性が高く、適切な規制のもとで運営されています。主要なライセンスはマルタ、イギリス、キュラソーなどがあり、これらを取得しているブックメーカーは規模が大きく、適切なセキュリティ対策が施されていることが期待できます。
ライセンスを確認したら、そのブックメーカーの口コミもチェックしておきましょう。取り扱いスポーツ、オッズ、出金、サポートなど、さまざまな観点からレビューを確認して安心できると確信が持ててから登録することをおすすめします。
Mikiカジノはカジノゲームに加えてブックメーカーとしても高い評判を備えています。キュラソーライセンスに従って運営されているので、安全性もバッチリです。
賭博法とブックメーカー
次に日本の法律について、より詳しく解説していきます。
ブックメーカーを利用する際には以下についてよく理解し、法律に触れることがないように気をつけましょう。
賭博法ってどんな法律?
日本の賭博に関する法律は、賭博罪に関連しています。この賭博罪によって、金銭や宝石などを賭けてギャンブルをした際は、処罰される可能性があります。ただし、日本では例外として認められている公営ギャンブルも一部存在します。
日本の賭博法には主に以下の2つの法令が含まれています。
- 単純賭博(刑法185条):賭け事そのものが違法となります。そのため、回数や金額に関係なく、賭博をすることを禁止しています。これには多くの形態が含まれ、公共の場での賭け事や広告が禁じられています。
- 常習賭博および賭博場開帳等図利(刑法186条):賭け事に携わり、それを主催・開帳すること、利益を得ようとする行為を禁止しています。
オンラインカジノ・ ブックメーカー関連の摘発・逮捕事例
近年、オンライン賭博をめぐる議論が活発になっている中、実際にオンラインカジノ・ブックメーカー関連での摘発・逮捕事例も残念ながら増えてきています。
ここでは、いくつか事例をピックアップして紹介します。
長野県・バカラ賭博(2022年7月)
2022年7月、長野県で賭博施設が発見され、これにより長野県の繁華街の一部でオンラインカジノを使用したバカラ賭博が行われていたことが明らかになりました。
このケースでは、実際の店舗で提供されていたオンラインカジノのサービスが、賭けの対象が日本国内にあると見なされ、その結果として法的な罰則が科されました。
石川県・スロット配信(2023年9月)
2023年9月、石川県在住のユーチューバーがオンラインカジノの利用を理由に逮捕されました。このユーチューバーは、スロットをプレイする様子を動画で公開するだけでなく、オンラインカジノと広告に関する契約を結んで収益を上げていました。この行為が賭博罪に該当し、最終的には罰金が科されました。
そして2025年6月に制定された改正ギャンブル等依存症対策基本法では、オンラインギャンブルのアフィリエイト広告が明確に違法と明記されました。
ブックメーカー利用時の注意点
今後日本でのブックメーカーの利用に伴って警戒しておくべき点としては、以下の3つが挙げられます。
法的な規制の変化
現行の法律においてはブックメーカーの利用が合法ではないため、今後の法的な変化に注意が必要です。改正ギャンブル等依存症対策基本法の成立がある一方、日本国内ではランドカジノを作る動きがみられます。これらの状況変化を注視し、国内から遊ぶ場合は安全な方法で利用しましょう。
ライセンスの有無・ブックメーカーの評判
ブックメーカーが提供するサービスは、適切なライセンスを持っているかどうかも重要です。信頼性のあるブックメーカーは公式なライセンスを有しており、これを確認することで安全に利用できます。
また、安全なブックメーカーは口コミでも高い評価を得ています。実際のユーザーの声をチェックして、思わぬトラブルを防ぐようにしましょう。
まとめ:ブックメーカーの日本での違法性について
最後に、ブックメーカーの違法性について、これまでの内容をまとめていきます。
ブックメーカーが問題視される主な理由は、現行の日本の法律において賭博行為が制約されているためです。合法的な運営が難しく、そのためプレイヤーが法的なリスクを背負う可能性があります。
また、ブックメーカーはギャンブルであるため、依存症のリスクがあります。日本ではギャンブル依存症が社会問題となっています。そのため、リスクを高める可能性のあるブックメーカーの利用は問題視されているのです。プレイヤーは賭け事において冷静な判断を欠くことがあり、責任あるギャンブルの実践が重要です。自己制御や予算管理を怠らないようにしましょう。
ブックメーカーを利用する上で、以下のポイントを理解しておくことが重要です。
- 法的な規制
ブックメーカーの利用が合法かどうかを理解し、法的なリスクを考慮しましょう。 - ライセンスの有無
信頼性のあるブックメーカーを選ぶために、適切なライセンスを有しているか確認しましょう。 - 賭けの予算管理
予算内での賭けを心掛け、賭けによる損失が生活に与える影響を考えましょう。
よくある質問
- Qブックメーカーは違法ですか?
- A
現在の日本の法律では、ブックメーカーは合法ではありません。賭博行為は厳格に規制されており、競馬・競艇・オートレースなど一部の公営ギャンブルを除いて、オンラインでのスポーツベッティングは認められていません。
- Qイギリスではブックメーカーは違法ですか?
- A
一方、イギリスではブックメーカーは合法です。免許を取得して運営しているブックメーカーが街中でもオンラインでも多数見られます。





