オンラインカジノのライセンスとは？安全性について解説

このページでは、オンラインカジノのライセンスについての基本情報や、オンラインカジノのライセンスで信頼性の高い発行国とその種類を紹介しています。

オンラインカジノのライセンスを理解して安全にプレイしよう

オンラインカジノの安全なプレイのために切っても切れない関係を持つのが、オンラインカジノのライセンスです。

オンラインカジノのライセンスとは

オンラインカジノライセンスとは、インターネットを介して合法的にサービスを提供するために各国で義務付けられているオンラインカジノ運営許可書です。オンラインカジノのライセンスは安全かつ合法的にサイト運営がされていることを確認するひとつの基準となります。

オンラインカジノの運営が許可されるまでには様々な段階があり、決して簡単には取得できません。そのため、オンラインカジノのライセンスは信用のバロメーターです。

各オンラインカジノサイトのライセンスの確かめ方

通常、ほとんどの優良なオンラインカジノサイトでは、公式サイトのトップページの下部にライセンスとライセンス番号、運営国の登録住所の記載を確認することができます。

オンラインカジノで遊ぶことの安全性

プレイヤーは、ライセンスを持つ優良なオンラインカジノを選ぶ事で安全にプレイをすることができ、賭けに勝利し一定の条件を満たすことで出金することもできます。ただし、中には危険なオンラインカジノの悪質サイトもあるのでサイト選びには注意が必要です。

悪質なオンラインカジノで起こりうるトラブル

悪質なオンラインカジノでプレイしてしまった場合、どんなことが起きる危険性があるのでしょうか？

ゲーム上でのイカサマや不公平なゲーム設定

悪質なオンラインカジノの場合、ゲームにイカサマな設定がされている危険性があります。これによりプレイヤーにとって公平なゲームプレイが出来なくなり、賭け金をいくら費やしても一向に勝てないというようなことが起こります。

脆弱なセキュリティ

運営サイト自体のセキュリティ体制が不安定な場合、アカウントへの不正なアクセスや個人情報や決済情報が漏えいする危険性があります。

勝利金を出金させてくれない

優良なオンラインカジノサイトの場合、賭けに勝利して得た配当金は通常条件を満たすことでスムーズに出金できます。

悪質なサイトでは、何かと理由をつけて出金を拒否したり、不公平な利用規約によってプレイヤーが出金をしづらくしている場合があります。

マネーロンダリングや個人情報漏洩の危険性

多くのオンラインカジノでは、本人確認（KYC）が行われていますが、プレイヤーが提出した身分証明書や住所証明、決済情報は安全に管理されています。悪質なサイトの場合、それらの個人情報がずさんに管理されていたり、別の目的で悪用されたりする恐れがあります。

オンラインカジノが合法的に運営できる仕組みを知ろう

悪質なオンラインカジノのトラブルに巻き込まれないためにも、プレイヤーは正しい基準を持って安全なオンラインカジノを見極める必要があります。

オンラインカジノの安全性を見極めるポイント

ここでは、オンラインカジノの安全性を見極めるときに確認すべき重要事項をまとめています。

海外運営されているかどうか

まず、日本国内に居住している場合、利用するオンラインカジノの運営元は必ず海外運営である必要があります。

現在の日本の法律では、国や自治体が運営する公営ギャンブル以外の賭博を禁止しており、日本国内でオンラインカジノの運営は認可されていません。そのため、合法的なライセンスを持つオンラインカジノサイトはすべて海外で運営されています。

オンカジと似た用語に「インターネットカジノ」を略したインカジが挙げられますが、インカジは日本に実店舗があり、カジノゲームを提供する違法サービスを指し、それは明確に違法になりますので利用しないようにしましょう。

合法的なライセンスを持っているかどうか

すでに上述していますが、日本国外での運営と同じくらい重要なのが、オンラインカジノが持つ合法のライセンスです。

合法的なライセンスは、オンラインカジノサイトを運営する企業が各国の政府が基準としている公式審査を通過する事発行・交付してもらうことができます。これらのライセンスは、オンラインのカジノ規制に基づいた安全な運営をしている証拠なので、保有しているサイトならばプレイヤーも安心して遊ぶことが出来ます。

つまり、ライセンスを取得していることがオンラインカジノの信頼性の基準になります。

オンラインカジノがライセンスを取得するために必要なこと

ライセンスを発行する国や政府は世界に多数あり、発行条件も異りますが、オンラインカジノのライセンス取得の一般的な流れと仕組みは以下のとおりです。

1. オンラインカジノ運営会社が各国の政府公認機関へライセンスの取得申請を行う
2. 申請後、決定権のある政府によって企業の運営体制を審査する
3. 審査を通過するとライセンスが発行・交付され、カジノ運営企業は合法的なサービスの提供が許可される
4. ライセンス取得後も、定期的に第三者監査機関からの監査を受け続ける必要がある

ライセンスの取得方法：マルタ政府のMGAライセンスの場合

厳しい基準を持つとされる、MGAライセンス（マルタ政府）の場合、どのようにライセンスが交付されるのか見ていきましょう。ライセンス交付に関わる審査のポイントは以下です。

• オペレーターの信用調査
  申請した運営会社から資金管理をする人物まで、国際的な規制機関や司法機関で照会しながら信用調査を実施しています。
• 財務計画案
  事業計画書から、資金計画、マーケティング戦略、人事計画、成長目標といった事業計画と財務計画を精査します。
• カジノサイトのポリシーとシステムの安全性
  運営に必須な各種条件やルール、個人情報保護などのサイトポリシー、ゲームのソフトウェアといったコンプライアンスとサイト上のシステムがチェックされます。

すべての申請書類の提出後、上記の審査を通過すると、申請企業は事業規模に応じた手数料を支払います。審査の合格の通知後、60日以内に開業し、90日以内にライセンスが指定する第三者機関による監査を受けます。

この監査を見事通過することで、ようやく10年間有効となるライセンスが発行されます。

独立した第三者監査機関の監査を受けているか

ライセンス取得後もオンラインカジノの運営元が、ライセンスの発行機関とは別に第三者機関の定期的な監査を受けているかどうかも重要なポイントです。正しいオンラインカジノの運営を怠っているような事実が発覚すると、営業停止やライセンスの剥奪といった厳しい措置が行われる可能性もあります。

第三者機関はオンラインカジノ運営の以下のようなポイントを定期的に厳しくチェックしています。

• オンラインカジノの運営体制の確認
• 提供しているカジノゲームの公平性
• ライセンスを取得後に不正やイカサマをしていないか
• ギャンブル依存症対策についての確認

第三者機関については、すべてのオンラインカジノの運営国やライセンスに必ず必要となるものではありませんが、第三者機関の監査の実施によって、より信頼性が上がるの言うまでもありません。

いくらオンラインカジノが安全な運営をしていても、ゲームプロバイダーが不正を行っていると意味がありません。そのため、プロバイダー自身も運営ライセンスを獲得し、第三者機関からの監査を受けています。

スロットゲームでおなじみのRNG（乱数発生器）のプログラムの監視や還元率の公平性など、オンラインカジノプロバイダーも定期的な第三者監査機関のチェックを受けているのです。

その他確認しておくポイント

オンラインカジノのサイト情報からも、オンラインカジノサイトの安全性をチェックすることができます。

企業情報

オンカジサイト運営企業の住所やライセンスの種類、ライセンス番号がサイト上にしっかり記載されているかを確かめる必要があります。サイトによっては、企業の経歴やライセンス取得における調査項目の詳細を提示している場合もあります。

個人情報や決済のセキュリティ

安全なオンラインカジノサイトでは、個人情報や決済方法に関してのポリシーや実践しているセキュリティ対策に関しての記載を確認することができます。

日本語対応のサイトやカスタマーサポートがあるかどうか

ライセンスを持っていたとしてもサイトの表示方法や利用規約が日本語対応しているかを確認することが重要です。利用規約を日本語でしっかりと確認できます。

信頼できる決済方法を採用しているか

日本のプレイヤーにも馴染みのある決済手段を採用しているかどうかも重要です。ライセンスを持って合法的に運営していても起こりうる入出金に遅れなどへの対処がしやすいため、調べておきたい事のひとつです。

オンラインカジノの安全性の判断に役立つポイント

この章では、オンラインカジノ界の中でも特に信頼されている安全なライセンス発行国や第三者機関をまとめています。

有名なオンラインカジノライセンス

オンラインカジノのライセンスの中でも、特に以下のライセンスは信頼性が高いとされています。

MGAライセンス（マルタ共和国）

MGA（Malta Gaming Authority）ライセンスは、世界で最も取得難易度が高いとされる世界屈指の信頼度を誇るライセンスで、5年ごとに審査をクリアしないとライセンスが剥奪されます。

また、カジノにおける規制も他のライセンスより厳しく、仮想通貨決済の制限や入出金限度額の上限を設けており、プレイヤーの保護に力を入れています。その他にもマネーロンダリングやギャンブル依存症対策など様々な項目がチェックされます。

キュラソーライセンス（オランダ領キュラソー）

オランダ領キュラソー島にあるキュラソー政府の発行するライセンス「Curaçao eGaming」が日本市場においては現在最も多いライセンスとなっています。もちろん厳しい審査のもとライセンスを発行していますが、プレイヤーへの規制が緩く、仮想通貨の直接的な入出金やプレイも許可しています。

他国のライセンスでは許可されていないカジノゲームであってもキュラソーライセンスの場合利用できたりと自由度が高く、多くのオンラインカジノがキュラソーのライセンスを取得しています。

ジブラルタルライセンス（イギリス）

イベリア半島の南東に位置しているイギリスの海外領土であるジブラルタルでは、自治政府によって「HM Government of Gibraltar」と呼ばれるライセンスを発行しています。

このライセンスは取得が非常に難しいと言われており、厳しい監査に加えて更新手数料がかなり高額で、さらには運営実績が無いカジノの場合認可が降りない厳しい査定が行われていると言われています。

イギリスギャンブリングコミッション（イギリス）

イギリスのギャンブリングコミッションと呼ばれるライセンス管理管理団体は設立が1960年と最も古く、歴史のあるライセンス発行団体です。

ライセンスの審査は非常に厳しいことはもちろん、ライセンスの発行率もかなり低めであることから、このライセンスを保持しているカジノは狭き門を通り抜けた信頼性の高いサイトと考えて良いでしょう。

マン島ライセンス（イギリス王室属領）

マン島のギャンブリング監督委員会によるこのライセンスは、日本市場に進出しているカジノサイトではまだまだ取得している数は少ないものの、世界的に見ても非常に厳しい審査をしており、信頼度の高いライセンスとして知られています。

カナワケライセンス（カナダ）

カナダ・ケベック州の一部に存在するアメリカインディアンの居住地であるカナワケ（カナワク）は、ゲーミング業界とのつながりが強く、1996年に「ゲーミングコミッション」と呼ばれるライセンス発行団体が作られました。

マネーロンダリングおよび、不正組織の取引については特に厳しい審査を行っていますが、プレイヤーへの規制が他国より緩く、多くのカジノに利用されています。オンラインカジノのサイトによっては、カナワケライセンスと他国のライセンスを複数保持しているサイトもあります。

オルダニーライセンス（オルダニー）

チャネル諸島にあるイギリス領地のオルダニーは、1999年にライセンス発行を始めた新しい機関ですが、ジブラルタル・マン島・マルタのような厳しいライセンス模範としていることから、信頼度が高く評価されています。

信頼できる第三者監査機関

オンラインカジノのライセンス取得後、定期的な監査を行う第三者機関として、厳しい基準を持った機関には以下が挙げられます。

UKAS（ユーカス）とISO認定監査法人

まずは、監査法人に必要な資格について解説します。オンラインカジノ・カジノゲームの監査や検証、認定は英国認証機関・UKAS（ユ―カス）の各種ISO認定を受けた監査法人でなければ実施できない決まりとなっています。

UKASの認定（もしくは認定証明書）を保持する組織は、国際的なビジネスの基準で強く保証されます。日本でも、海外との取引を行うさまざまな民間企業でUKAS認証取得が進んでいます。オンラインカジノの監査法人は複数のISO認定を保持しています。

MGAライセンス指定の監査機関

続いて多くのゲームプロバイダーが保持するMGAライセンス指定の監査機関について紹介します。

MGAライセンス指定の20以上の監査機関では、RNG（乱数発生器）やRTP（還元率）の計測を行い、サイトやゲームの公平性を認証します。

以下の監査機関は特に名前が知られている有名な機関です。

eCOGRA（イーコグラ）

eCOGRAは2003年に設立された、オンラインカジノ業界では最も有名な第三者機関です。その監査内容の厳しさから1回目の審査では受からない機関と言われています。

Gaming Associates Europe（ゲーミング・アソシエート・ヨーロッパ）

オペレーターとゲームプロバイダーへの各種計測テストやセキュリティのチェックを含む監査やコンサルティングなどを行う国際認定試験施設です。

iTech Labs

iTech Labsは主に大手を含むプロバイダーのカジノゲームを監査する機関です。ゲームルールと実際の内容の矛盾がないかのチェックや還元率の計算の確認、ボーナス機能や実際のプレのシミュレーションといった細かい部分のチェックを行います。iTech Labsの監査を通過したプロバイダーのゲームについては、不正の心配はありません。

GLI（Game Laboratories International）

GLIは1989年に設立され、店舗型のランドカジノでも利用されている主にカジノゲームのチェックを行う監査機関です。ゲームのランダム性を保つRNG（乱数生成器）のプログラムの動作確認や、人の手による不正のチェックを「GLI基準」によって確認しています。カジノ業界の監査機関として9割近いシェアを誇っており、「GLI基準」は現在では業界のスタンダードとなっています。

安全で優良なオンラインカジノを見極める知識を持とう

いかがでしたか？オンラインカジノの安全性を見極めるためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。特に、安全なライセンス発行国や第三者監査機関などの情報を知っておくことで、より安全なオンラインカジノ選びに役立てることができるのでぜひ参考にしてみてください。

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